色楽雪音 〜ゆきねの日記〜

広島で在宅Web仕事しながら日々の徒然を書いていたけど、2013年夏にアラフォーで初出産、以降育児日記中心に。2017年春に旦那の転勤で福岡に移住し、相変わらずパートでゆるゆるワーママ的生活をしている。

選挙前に思うこと(長文)

再び妊婦になりました。現在妊娠3ヶ月。
あんまり悪阻もないし、まだこれといって実感がないんだけど、ただ食欲がすさまじく、そしてよく眠くなる。
眠くなるのも妊婦の症状で、体が、お腹の赤ちゃんが睡眠を求めてるということらしいので、なるべく欲求を我慢せず朝でも午後でも眠いときは寝るようにしてる。これ、在宅自由業だからできること。

前回の流産のこともあるし、既にもうアラフォーど真ん中で高齢のリスクもあるので、喜ぶというよりはいろいろ慎重にしてる。家族に言っても今回は「今度こそ」とか「くれぐれも気をつけなさい(寒さとかウイルスとかもろもろ)」とか。そんなわけでまわりにオープンにするのもためらってる。直接会う人には言ってるけど。オープンにしておめでとう攻撃に遭ってからまた流産しましたって報告するのもしんどいし。とは言え生活の中心がだんだんソレになってきて、当然初めてだからわからないことも多くてそのたびにネットで調べてる(ウイメンズパークの情報量はすごいね。発言小町もなかなか)。身近にいろいろ教えてくれる人がいるといいんだけど、母は遠いし義母は他界してるし、相談できる先輩ママの友達が一応1人いることが救いかな。

衆議院選挙がマジカに迫ってて、争点は多岐にわたるし政党は乱立してるしでなかなか決めにくい状態。でもやっぱりこうなると、来年産まれるかもしれない新しい命のこと、子育てのこと、次の世代のためにどういう日本であるべきか、なんかを真剣に考える。自分の老後のことよりもね。あとは女性の働き方についても。子供がいる女性でも職場復帰や就職がしやすい社会になってほしい。そのためには保育園や託児所の充実も大事だけど、いまだに根強く残る社会観念も変わらないとだめだよね。私の場合は夫が転勤族なので正社員としての定職を諦めたけど、そういう場合でも働けるフレキシブルさも必要。これからは介護とかも増えてくるし女性だけの問題ではないはず。

原発の問題も重要。東日本大震災が起きたとき私は東京にいて、幸い深夜に復活した地下鉄に乗れたのでぎりぎり帰宅難民にはならなかった。浦安にいる両親や弟家族と翌日まで連絡がとれなくて、液状化の被害をきいてたから心配で週末に飛んで帰った。実家の地域は断水してて給水車を待つ状態。同居の義妹には生後1ヶ月の赤ちゃんがいた。弟が市内のあらゆるスーパーやコンビニを巡ってもペットボトルの水が売り切れて手に入らないということで、その頃都内はまだ普通にモノが売ってたから、私は2リットルの水半ダースをかついで電車乗り継いで実家に行った。断水が終わってからも、今度は放射能の影響で水道の水が危ないと言われるようになってたから、義妹は料理から歯磨きまで口に入る水は全部ペットボトルのを使うようになってた。私は水がまとめて買えるときは買って送ってたけど、間もなく都内でも水やトイレットペーパーが買えなくなった。

日常が戻ってからも、小さい子供がいる母親や妊婦は安全な食品を探すのに苦労する状態。スーパーや生協の食品もだんだん放射能検査で基準をクリアしたものが販売されるのが普通になってきたけど、その基準が暫定でどこまで信頼できるのかわからない。東日本産の食品は買わないようにする母親もいるらしい。横浜で子育てしる友人が旦那さんを置いて岡山に一時疎開してきた。とにかくいろんなことが不安で、少しでも西日本のきれいな空気を子供にたくさん吸わせたい、子供が鼻血を出すと放射能のせいじゃないかと怖くなる、などと話してた。

日本の国土は狭いのに、その国土の何割かが汚染されて、汚染までいかなくとも安心して暮らしたり農林水産業を営むことができなくなるというのは、日本経済への直接的影響が微々たるものであっても、そんな国は次世代に残したくない。でもだからといって直ちに全部の原発を廃炉にして脱原発すべきという考えでもない。原発は止めても危険がある。チェルノブイリは25年たっても管理に膨大な費用と人手をかけてる。発電を止めた原発も核廃棄物を適切に管理して、自然災害にも耐えていかなきゃいけないわけで、そういうことに最先端の技術も必要なはずで、原子力に関わる技術者はこれからもたくさん求められると思う。でも原発=悪という観念ばかりになったら、原子力の技術者はこの先増えないし優秀な人ほど別の成長分野や華やかな分野に行ってしまうことになる。結局日本は国内に56基ある原発と、発電しようとしまいと、仲良く付き合っていかないといけないんだと思う。できれば廃炉そのものをビジネスにしてをれを輸出できるようになれば日本は世界で廃炉技術ナンバーワンになって国力にも繋がるのでは、なんて考える。

選挙にあたって大事な争点はまだたくさんある。雇用は?経済は?福祉は?TPPは?国防は?
それぞれについて明確な持論を展開するには私は知識不足すぎる。日々ネットを中心にいろんな情報に触れるようにはしてるけれども。ただ言えることは、次の世代に安心して残せる日本にしたいということ。そのためには国土の安全、戦争や徴兵がないこと、いろんな意味で開かれた社会であること、明るい未来があること、が必要だなと思う。

この記事を書いてる途中で頭痛が激しくなって気分悪くなり、戻してしまった。何が原因かわからない。悪阻の一種かもしれないしただの食べ過ぎかも。ただ、こうして自分の意見を整理して述べることそのものにも多大なエネルギーがいるんだなって感じた(この程度なのにね)。以上。長文お付き合いくださりありがとうございました。