色楽雪音 〜ゆきねの日記〜

広島で在宅Web仕事しながら日々の徒然を書いていたけど、2013年夏にアラフォーで初出産、以降育児日記中心に。2017年春に旦那の転勤で福岡に移住し、相変わらずパートでゆるゆるワーママ的生活をしている。

GoogleとYahooのリスティング広告同時出稿

先日とある案件で、WebのプロモーションとしてGoogleアドワーズYahoo!リスティングリスティング広告(テキスト広告)を出稿、その管理を一任された。
もともと私Webマーケティングが本業なのでアドワーズは使ったことがあったけどYahoo!リスティングは初めて。(その昔のOvertureは使ってたけど)

使えば使うほど奥が深い、ウェブ解析士もまだ初級の私は、まだこれらツールを十分に使いこなしたとは言えない。しかもプロモーションは予算が少額で、期間も約2週間限定だった。そうした条件下の使用でもいくつか発見と学習があったので、それをここでまとめておきたいと思う。
アドワーズもYahoo!リスティングも頻繁に仕様が変わってグレードアップしているので、これは2012年12月の状態と認識ください)

まず画面。一番よく使うキャンペーンの部分のトップ。
Googleアドワーズ

<Yahoo!リスティング>

見た目はだいぶ違うけどできることはだいたい一緒。
ただ言葉やメニューの位置が異なるのでちょっと戸惑う。
個人的には長く使ってる分アドワーズのほうが使いやすいかな。
Yahooの画面はキーワードや広告の個別成果部分が横スクロールしないと見られなかったり。

ところで、広告予算は少額からスタートして足りなくなったら少しずつ足していこう、という考えでやる人もいると思うけど、そういう場合の要注意事項。

まず、アドワーズはクーポンがもらえることがあって、登録しておくと最初に入金した予算を使い切ったあとにクーポンの金額を使うことができる。ただしその間、3営業日のタイムラグがある。最初の予算を使い切って、残高が足りなくなると自動的に広告が停止になって、その状態で3営業日待たないとクーポンが有効にならない。3営業日、広告出稿に穴ができてしまうということ。なので、アドワーズの画面イメージのグラフ部分を見るとわかるとおり、クリック数が3日間ゼロになってる期間がある。

Yahooはクーポンがなかったので、最初に多めの予算を登録しておいた。Yahoo!リスティングの中でスポンサードサーチとインタレストマッチそれぞれに予算配分ができるんだけど、特に操作しないでデフォルトにすると8:2の割合で自動的に予算配分される。それで出稿してたらスポンサードサーチのほうの残高が少なくなってきた。理由はわからないけどインタレストマッチの効果が少なそうなのでインタレストマッチに配分してた予算をスポンサードサーチに回すことにした。「資金移動」というメニューでそれができる。しかし、資金移動するにはいったん広告配信をオフにする必要があった。オフにして資金移動を申請して、移動が完了するのになぜかきっかり24時間かかる。そういうわけでYahooのほうも途中に広告配信オフ期間が一日できることになった。

そういった事情もあり、アドワーズとYahooのどちらが成果があったか、単純には比較しにくい。両方ともコンバージョンは1という結果だった。でもクリック率はYahooのほうが全体に高め。
広告自体は同じものを配信してた。ただ、これも文字数制限がアドワーズとYahooとで微妙に違う。

例えば以下がアドワーズに出してた広告。


「12/14まで」という期間限定を打ち出すパターンにしてた。
Yahooも同じにしようとしたら、1文字分だけ文字数オーバー。
なぜならアドワーズは半角は2文字で1とカウントするのに対してYahooは半角も全角も1とカウントするから。
なので、Yahooは「12/14まで」の部分を「14日まで」にして配信。

あと違いとしては、アドワーズGoogleの個人IDでアカウントを作れるけれどもYahooはYahoo!ビジネスIDが必要。
ターゲットユーザーはアドワーズのほうがビジネス向きが多いと言われるのになんか不思議。

広告は基本3種類を用意してて、アドワーズもYahooもほぼ同じものを配信した。
(1)具体的な商品名を入れたもの
(2)期間限定の煽りを入れたもの
(3)語呂のいい言葉を入れたもの
結果はどちらも、クリック率が高い順に(1)→(2)→(3)。
キーワードも具体的商品名が強かったので、その商品名が検索されやすい、一般認知が普及しててニーズもあるものだったと言える。もっとも配信先地域を限定してたのでその地域では高いということなのかもしれないけれども。

最近知ったのだけどアドワーズではリマーケティングの設定ができる。ページに専用タグを埋め込む必要があるけど、それをすると一度訪問したユーザーをリスト化して、ディスプレイネットワーク内で再度広告を見せてコンバージョンに導くことができる。たいていは一度の訪問でコンバージョンに至ることは珍しく、何度か訪問したり他と比較検討してから購入に至ることが多いから、このリマーケティング(リターゲティングとも言う?)をやったら効果があったかもしれない。ただ今回はそれをするには予算も期間も少なかったかな。

案件自体はリスティング広告以外の施策が功を奏して、大きく売上げUPを果たすことができた。
やはりリアルのクチコミや人的ネットワークが圧倒的に強いと、特に今回の案件に関しては思った次第です。


リスティング広告を詳しく知るならこの本が参考になります。

新版 SEM:リスティング広告 Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告対応 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。

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