色楽雪音 〜ゆきねの日記〜

広島で在宅Web仕事しながら日々の徒然を書いていたけど、2013年夏にアラフォーで初出産、以降育児日記中心に。2017年春に旦那の転勤で福岡に移住し、相変わらずパートでゆるゆるワーママ的生活をしている。

妊活と転勤族と少子化問題など

このところ育児日記みたいになってたので久々に時事ネタいきます。

妊活という言葉が最近聞かれるようになってきた。
最近目にした芸能ニュースでこんな話も。

森三中・大島、今春から妊活休業 第1子授かるため子作り専念 (サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース

こないだ見たとくダネ!によると、芸人はとてもハードな仕事で時間も不規則なので、妊娠しやすい体づくりには不向きらしい。相方の村上が産休に入ったタイミングでもあるし、34という年齢を考えても妥当な選択だと思う。旦那さんも十分稼ぐしね。

30代とか、早い人は20代後半くらいで、早く妊娠したいと焦る人もいるみたいだけど、私は39で妊娠して40で出産した。一度流産はしてるけど、高齢出産で何も問題らしい問題はなく今のところ母子ともに順調。

当時妊活という言葉はメジャーではなかったものの、頭の中では意識してた。自分にはあまり時間がないということ。妊娠を望んでできたのは運やタイミングが良かったこともあるだろうし、私自身が心と体にストレスがかからない生活を心がけたおかげでもあると思う。そういう生活ができたのは、ハードな仕事だった正社員の職を辞してダンナの転勤について広島に来てからというもの、在宅でちょこちょこ仕事しながらも平日自由な時間をたくさん持ってヨガやったり友人とランチしたり茶道教室に行ったり。家事の大部分はこなしながらだけど、フルタイムで仕事する主婦よりははるかに自由時間や睡眠時間に恵まれてたと思う。収入は扶養範囲内のパートレベルだけど、贅沢しなければそれで十分だった。

もしダンナの転勤がなくてまだ東京にいてずっと正社員の仕事を続けてたら、この歳でスムーズに妊娠、出産はできなかったんじゃないかという気がしてる。当時の会社で産休・育休をとることはできたけど(そうしてる人はたくさんいた)、それでも仕事のストレス、時間のやりくりのストレス、妊娠しても産休に入るまでのデリケートな期間に仕事と家事をこなさなければいけないことを考えると、かなりリスキーだなと思う。こういうことは気合いや頑張りではどうにもならない。だから、望んだわけでないけど広島に来てのんびり生活できてマタハラなどとも完全無縁だったことが、結果的に安全な高齢出産に繋がったんじゃないかと思う。もちろん、世間にはもっとハードな条件でもっと年上の高齢出産を何度もする人もいるんだろうけど。

そう言えば、ちょうどこんな話が炎上ネタになってる。

長谷川三千子さん「女は家で育児が合理的」 NHK経営委員のコラムが波紋

ご本人は大学で教えながら1男1女を育てていて、色々苦労もされたのかもしれない、その個人の経験を踏まえた考え方としてはアリだと思うけど、NHK経営委員という立場で表明するのが問題だよね。ただ、今の世の中まだ家事育児女性のほうが圧倒的に負担量が多いのが一般的なので、仕事しながらで全てが中途半端になるよりは、状況が許せば専業主婦でいるのが合理的というのは理解できる。

でも少子高齢化で経済も尻すぼみになる将来に向けて労働力確保のために女性活用をと現政権はうたっているわけで、昭和的な価値観や社会システムが変わらないまま女性の社会進出だけ進めた結果が少子化を助長してる悪循環。出産を選ぶ女性が働きながらも子供を産み育てやすくなる社会になってほしいし、それによって仕事か出産か二者択一でなく、フレキシブルに出産に挑む女性も増えると思うんだよね。

なんかまとまらなくなったけど、要は妊活みたいな考え方はもっと普及すればいいし、それを支える男性や社会の意識も変わって欲しい。それから、大企業ではまだ普通に存在する転勤制度は核家族化を助長して女性の社会進出を阻むので、インセンティブを増やして選択可能にするとか、企業が多様性に配慮できるようになればいいと思う。転勤を拒めば出世コースから少し外れるけど、代わりに妻も正社員を続けていられるので世帯収入は減らないとかね。

私自身は出産育児に一時的に専念できたからダンナの転勤についてきて良かったと思ってるけど、この先も引っ越しを繰り返すのはあまり歓迎できない。まぁ状況に合わせてなんとかやっていくつもりでいるけど。変化への適応能力って女性の強さなんじゃないかな。